調査の概要
公開討論会に向けて、市民と市内の企業・団体から合わせて105件の回答をいただきました。すべての候補者に同じ内容をお届けしています。個人には暮らしについて、企業・団体には事業や活動の立場から、同じ設問項目で回答をいただいています。
| 項目 | 個人(暮らし) | 企業・団体 |
|---|---|---|
| 回答数 | 63件 | 42件 |
| 回答者 | 市内在住61人、市内勤務・その他2人。年代は40代27、50代13、30代9、その他14 | 建設・不動産9、サービス・IT 8、地域活動7、医療・福祉4など。保育園、NPO、スポーツ団体、サークルも含む |
| 関わる地域(上位) | 中央12、早稲田(団地含む)12、戸ヶ崎11、谷口4 | 中央9、彦成7、高州4、さつき平・戸ヶ崎・鷹野 各3 |
| おすすめ度の平均(0〜10点) | 4.8点(NPS −70) | 5.5点(NPS −42) |
全体(点数のある99件)のNPSは−60、平均は5.1点です。どちらも「三郷をすすめたい」という声は少数派ですが、個人の方がより厳しい評価です。
「三郷をすすめたいか」0〜10点の回答を、3つの層に分けた割合
NPS(ネット・プロモーター・スコア)は、推奨者の割合から批判者の割合を引いた指標です。−100〜+100で表し、プラスならすすめたい人が多い状態です。
回答は任意で集めたもので、市民全体の縮図ではありません。個人は40代と中央・南部の声が厚めです。
第1部 暮らしについて(個人の回答)
三郷をすすめたいか
個人のNPSは−70(推奨5%・中立20%・批判75%)、平均は4.8点で、9〜10点をつけたのは61人中3人でした。立地は評価されていますが、暮らしの中身が追いついていないという見方が目立ちます。
- 高く評価した理由:都心や高速道路へのアクセス、地価・家賃が手ごろ、商業施設が近い、静かで自然がある
- 低く評価した理由:街の魅力や「三郷といえばこれ」が見えない、車がないと不便、住む地区によって便利さに差がある、子育て支援や医療が近隣より見劣りする、治安への不安
改善してほしい分野
上位3分野に選択が集中しています。企業・団体と比べると、「防災・安全」「交通・移動」を選ぶ割合が高めです。
選んだ人数と、個人63人に占める割合(1人3つまで)
市民アンケート 個人63件・その他2件・特にない1件は除く日々の困りごと
最も多かったのは「市内を移動しにくい」という声で、バスの減便と渋滞が多くの困りごとの土台になっています。自由記述56件を内容ごとに整理しました。
| テーマ | 寄せられた主な声 |
|---|---|
| バス・市内移動 | バスの本数が少なく減便が続く。南部から駅や市役所へ行きにくい。夜の帰宅時間帯の便が足りない。循環バスやコミュニティバス、シェアサイクルを望む声 |
| 渋滞・大型車 | 三郷駅前や流山橋の手前、ららぽーと・コストコ周辺の渋滞。通学路や生活道路をトラックが通る不安 |
| 道路・歩道・街灯 | 歩道が狭い・途切れる、自転車道がない、雑草が茂る。駅から離れると暗い。防犯カメラの増設、路上喫煙の禁止を求める声も |
| 駅前のにぎわい | 三郷中央駅周辺の飲食店不足、高架下が使われていない。三郷駅前はスーパーが1店のみ |
| 子どもの居場所 | 児童館がない地区がある。放課後に過ごせる場所や室内の遊び場が足りない。図書館が小さく、「日本一の読書のまち」と実態に差があるという指摘が複数 |
| 医療 | 小児科・耳鼻科・皮膚科が少ない。休日・夜間診療が頼りにくい。三次救急病院が市内にない |
| 治安・外国人住民 | 治安悪化や外国人住民の増加への不安。一方で多文化共生を進めてほしいという声もある |
| 地域コミュニティ | 自治会運営の担い手不足や閉鎖性、移住者との壁。介護人材の不足 |
| 行政窓口 | 市役所が閉まるのが早い、駅の近くに支所がない、車がないと市役所に行きにくい |
大切にしたい良さと望む未来
今ある自然と立地を守りながら、「子育て世代に選ばれる街」にしてほしいという声が中心です。
大切にしたい良さ
- 自然・緑・公園(みさと公園、早稲田公園、におどり公園、土手の菜の花、田畑)
- 都心や高速道路へのアクセス、新三郷周辺の商業施設
- 静かで穏やかに暮らせること
- 花火大会やmisato styleなど人が集まるイベント
- 水害対策や防災の取り組み
- 「日本一の読書のまち」や家読ゆうびんコンクール
- 地域で子どもを見守る意識、市民発信の活動
望む未来
- 子育て世代に選ばれる街:遊び場、放課後の居場所、保育・教育の充実
- コンセプトのある街:「倉庫と高速道路を通り過ぎるだけの街」から抜け出したい。3駅それぞれの役割を打ち出してほしい
- 駅前の活性化:三郷中央駅・三郷駅前に店や飲食店を。高架下の活用
- 本格的な図書館:読書のまちにふさわしく、子どもから高齢者まで集まれる場所
- 車がなくても暮らせる街:公共交通で市内を移動できる、情報や生活の弱者をつくらない
- 多世代が支え合う街:若い世代も高齢者も暮らしやすく、若い世代が市政に参加できる
- 安心・安全:治安の改善、災害への備えの継続
- 地域差の解消:南部にも児童館や図書サービス、商業施設を
第2部 企業・団体の回答
三郷をすすめたいか
企業・団体のNPSは−42(推奨16%・中立26%・批判58%)、平均は5.5点で、個人より高めです。10点が4件ある一方、0点も3件あり、評価が両極に分かれています。
- 高く評価した理由:三郷インターやTX・JRによる交通の便、物流拠点としての立地、人気店の出店。市民団体の活動に市が協力的という声も
- 低く評価した理由:店や事業所を開く土地・物件がない(調整区域が多い)、個人店が続かずチェーン店ばかり、創業への補助が少ない(市外で創業した例も)、都内との賃金差で人材が集まらない、中学で競技を続けられず子どもが市外へ出ていく
- 「業種による」として点数をつけなかった回答が4件ありました
改善してほしい分野
企業・団体では「教育・子育て」が最多です。個人と比べると、「地域のつながり」「文化・スポーツ」を選ぶ割合が高く、地域活動やスポーツ団体の声が反映されています。
選んだ団体数と、企業・団体42件に占める割合(1団体3つまで)
市民アンケート 企業・団体42件・その他1件は除く事業・活動の困りごと
企業・団体からは、「土地が使えない」「活動の場と資金がない」という、事業や活動を続けるための土台に関わる声が目立ちました。自由記述36件を整理しています。
| テーマ | 寄せられた主な声 |
|---|---|
| 土地利用(建設・不動産、ITなど) | 市街化調整区域が多く、土地を持っていても活かせない。市街化区域の拡大を求める声が複数。「すでに乱開発が進んだ地域は市街化し、発展と保全にめりはりを」という提案も |
| 部活動の地域移行(スポーツ団体) | 小学生で続けても中学で競技を続ける場がない。市内に受け皿となるクラブチームや指導者がいない。屋内運動場も不足。「部活に代わる場を整えてから移行を」(ジュニアバレー関係者から複数) |
| 活動資金(NPO・福祉) | こども食堂や放課後の居場所づくりの資金が安定しない。今年度の「こどもの居場所」補助金の継続を希望。介護人材の賃金、自治会への助成金の増額を求める声 |
| 保育・教育(保育施設) | 教育と保育の連携(幼保小連携)が弱い。障がい児の加配への補助がない。保育の質を高める施策を希望 |
| 活動の場所(サークル・文化団体) | 地区センターの場所が足りない。新しい市民センターやプラザがWEB予約に未対応。発表会を企画しても交通が不便で人が集まらない |
| 高齢化・福祉の担い手 | 孤独死や徘徊の発生。成年後見を担う専門職やNPOが少ない(高齢化率36%、みさと団地は約46%との指摘) |
| 駅前・商業 | 三郷中央駅前に飲食店が少なく、工場や倉庫の来訪者の消費を逃している。三郷駅前の開発、南部への商業施設誘致 |
| 交通 | バスの便が少ない、市内を南北に移動しにくい、タクシーがつかまらない、歩道や車道が狭い |
| 行政窓口 | 窓口の開庁時間が減って手続きに行きにくい |
大切にしたい良さと望む未来
企業・団体は、立地を活かした開発と、世代を超えたつながりの両方を求めています。
大切にしたい良さ
- 交通インフラ(TX、JR、三郷インター)と都心への近さ
- 都会でも田舎でもないバランス、田園風景や水辺、公園
- 世代を超えた交流、地域で子どもを見守る文化
- 三郷音頭などの盆踊り文化、花火大会、読書の推進
- 「各団体が努力しているが横のつながりがない」という課題意識も
望む未来
- 企業誘致と都市開発:市街化区域を広げ、住宅・商業施設・病院を増やす。自慢できるブランドの確立
- 地元企業が潤う街:新規事業者やスタートアップが増える。市が中心となり、市民が投資する形で市内事業者を支える仕組みの提案も
- 中央エリアのにぎわい:買い物、食、文化が融合する場に。物流倉庫の食堂を開放するアイデアも
- 子どもがのびのび育つ街:スポーツに打ち込める環境、通学路のトラック対策
- 「つどう場」のある街:子育て中の親子、小中学生、高齢者が家にこもらず集える場を。その担い手への公的支援
- 防災の継続:これまでの防災の実績を引き継ぎ、内水氾濫などに備える
- 多文化共生のルールづくり:外国籍住民と互いに安心して暮らせるよう、ルールやマナーを丁寧に周知
まとめ
回答から見える主な論点
個人も企業・団体も、「立地は良いが、それが暮らしや事業の豊かさにつながっていない」という見方で共通しています。そのうえで、重点の置き方に違いがあります。
| 個人(暮らし) | 企業・団体 | |
|---|---|---|
| 改善分野の上位 | まちづくり・交通・教育子育て | 教育子育て・まちづくり・交通 |
| 他より目立つ関心 | 防災・安全、医療 | 地域のつながり、文化・スポーツ |
| 困りごとの中心 | 移動、道路、駅前、子どもの居場所 | 土地利用、部活の地域移行、活動資金と場所 |
討論会で候補者の考えを聞きたい論点として、次の6つを挙げます。
- 市内の移動手段:バスの減便が続くなか、車を使えない人や南部の住民の移動をどう支えるか(個人・団体共通)
- 子どもの居場所と図書館:児童館・図書館・放課後の居場所をどう整えるか。「日本一の読書のまち」をどう形にするか
- 土地利用の方向性:市街化調整区域を開発に活かすか、田畑や自然を守るか。団体は開発を求める声が強く、個人は意見が分かれている
- 部活動の地域移行:中学生が競技を続けられる受け皿と指導者をどう確保するか
- 駅前のにぎわいと街の個性:3駅の周辺をどう活性化し、「三郷らしさ」をどう打ち出すか。地元事業者や創業をどう支えるか
- 地域活動の担い手支援と地域差:NPOや自治会の資金・場所をどう支えるか。南北のサービスの差にどう応えるか
集計についての注記
- 集計は2026年10月6日時点の回答105件によるものです
- 回答者が特定されないよう、団体名や個人を特定できる記述は載せていません
- 討論会の運営や、特定の議員・個人に関するご意見は、実行委員会で受け止めたうえで本レポートからは除いています
- 自由記述は実行委員会で内容ごとに分類したものです
- 改善してほしい分野は1人3つまでの複数選択です
